健康経営の担当者がいない・兼任状態でも、中小企業が健康経営優良法人を取得できる理由と具体的なコツを解説します。
- 担当者なし・兼任でも健康経営優良法人を取得できる理由と条件
- 兼任推進で失敗しないための5ステップと優先順位の付け方
- 週1回15分でも継続できる仕組みの具体的な設計方法
- 形骸化・認定申請でつまずくポイントと回避策
健康経営の担当者がいない・兼任の中小企業でも、週1回15分の仕組みを設計して外部サポートを活用すれば、健康経営優良法人(中小規模法人部門)の認定取得は達成可能です。WellConの支援先では専任担当者なしで3〜4年認定を継続する企業が多数存在します。
健康経営に担当者がいない・兼任でも認定取得できるのか?
結論として、担当者が専任でなくても健康経営優良法人の認定取得は可能です。経済産業省の健康経営ポータルによると、認定制度(中小規模法人部門)では専任担当者の設置は必須要件とされておらず、2024年度の認定法人数は中小規模だけで約1万6,000社を超えています。その多くが兼任または少人数体制で認定を維持しています。
重要なのは「誰が担当するか」ではなく、「何をどのように継続するか」という仕組みの設計です。WellConが7万人以上の従業員支援を通じて得た知見では、担当者の専任化よりも「週1回15分でも動く仕組み」を持つ企業のほうが、認定を3〜4年以上継続できる割合が明らかに高いことがわかっています。
兼任担当者でも健康経営優良法人を取る5つのステップ
担当者が兼任状態でも、以下の5ステップを順番に実行すれば認定取得の道筋が明確になります。
- 経営者のコミットメントを文書化する:健康経営宣言を作成し、社内掲示板・就業規則・ホームページに反映します。これが認定要件の根幹です。
- 定期健診受診率80%以上を達成する:認定の必須要件であり、年度初めに未受診者をリストアップして早期に受診勧奨を行います。
- 優先課題を1〜2つに絞る:睡眠・運動・食事改善など全方位ではなく、自社の健診データや従業員アンケートをもとに課題特化型の施策から着手します。
- 施策の実施記録・エビデンスを残す:申請には実施の証跡が必要です。イベント写真・参加人数・議事録を都度フォルダに保存する習慣をつけましょう。
- 申請書類(健康経営度調査票)を作成・提出する:毎年10〜11月頃の申請期間に提出します。初回は外部サポートの活用が効率的です。
| 比較項目 | 専任担当者あり | 兼任担当者(本記事のケース) |
|---|---|---|
| 月間対応時間の目安 | 20〜40時間 | 4〜8時間(週1回15分設計) |
| 認定取得の可否 | ◎ 取得しやすい | ○ 仕組み化で取得可能 |
| 3〜4年後の継続率 | 高い | 仕組みがあれば同等 |
| 外部サポートの必要性 | 低い | 高い(積極的な活用を推奨) |
| コスト構造 | 専任人件費が大きい | 外部活用で費用対効果が高い |
担当者なしで起きやすい「健康経営の形骸化」を防ぐには?
中小企業で最も多い失敗パターンが健康経営の形骸化です。施策を実施しているように見えて従業員への浸透がなく、認定更新時に書類が揃わないケースが後を絶ちません。
厚生労働省の健康経営に関する施策ページによると、健康施策を導入しても従業員への周知が不十分な企業では、プレゼンティーイズム(出社しているが生産性が低下している状態)による損失が年間で従業員1人あたり数十万円に達することが指摘されています。損失額シミュレーターで自社の損失額を無料で試算できます。
形骸化を防ぐ具体策は以下の3点です。
- 月次の5分報告ルールを設ける:朝礼や全体会議の5分間を健康情報共有の定枠にする
- 施策の「実施日・参加人数・感想」を必ず記録する:年1回の申請時にエビデンスとして活用できる
- 外部サポーターを「アラーム役」として活用する:担当者が気づけない施策の滞りを外部専門家が定期的にリマインドする
週1回15分でできる兼任推進の継続設計とは?
WellConが支援した中小企業に共通する成功パターンは、「週1回15分のルーティン」を設計した企業が3〜4年にわたって認定を継続できているという点です。具体的な時間配分は次のとおりです。
- 毎週月曜5分:先週の健康施策の実施状況を確認し、記録フォルダへ保存
- 毎週月曜5分:今週の施策(ウォーキングイベント告知・健康ニュース共有等)の内容を決定
- 毎週月曜5分:申請書類用エビデンスフォルダに写真・参加名簿・コメントを格納
このルーティンを徹底することで、年間を通じた取り組みの証跡が自動的に蓄積され、申請期間(10〜11月)に慌てることがなくなります。WellConの支援企業では、このルーティンを導入した企業の3〜4年後の認定継続率が約85%に達しています。
中小企業が健康経営優良法人認定で陥りやすい3つの落とし穴
認定申請の実務で中小企業がつまずく場面には明確なパターンがあります。以下の3点を事前に把握することで、兼任体制でも申請ミスを防げます。
- 定期健診受診率が基準未満のまま申請してしまう:必須要件の受診率80%を達成していないケースが最多です。年度末に慌てても間に合わないため、4〜6月に未受診者リストアップと受診勧奨を実施することが重要です。
- 施策の記録(エビデンス)が残っていない:口頭や個人の記憶だけで「やった」としているケース。施策ごとに写真1枚・参加人数1行のメモを残す習慣をつけることで解決できます。
- 健康経営宣言が「掲示するだけ」になっている:ウェブサイトに掲載しているだけで経営者が従業員に直接語る機会がないケース。年1回の全体朝礼や動画メッセージで経営者が意志を示すことが認定評価でもプラスに働きます。
よくある質問(FAQ)
- Q: 健康経営優良法人の認定に専任担当者は必須ですか?
- A: 必須ではありません。経済産業省の認定要件に専任担当者の設置義務はなく、兼任状態でも仕組みと記録を整えれば取得・更新が可能です。実際に多くの中小企業が兼任体制で認定を維持しています。
- Q: 健康経営の担当者がいない場合、まず何から始めればよいですか?
- A: 経営者による「健康経営宣言」の作成と定期健康診断の受診率確認が最初の一歩です。この2点が認定要件の根幹で、担当者がいなくても経営者主導で進められます。
- Q: 兼任担当者の場合、月にどれくらいの工数が必要ですか?
- A: 仕組みが整えば月4〜8時間(週1回15分)が目安です。外部サポートを活用することでさらに削減でき、WellConの支援企業の多くは月4時間以内で認定を維持しています。
- Q: 健康経営を外部委託する場合の費用感はどのくらいですか?
- A: 外部コンサルティングの相場は月3〜10万円程度が一般的です。認定申請書類作成まで含むフルサポートプランと施策実施のみのプランで費用が異なります。まず無料相談で確認するのがお勧めです。
- Q: 一度認定を取得したら毎年更新が必要ですか?
- A: はい、毎年更新が必要です。毎年10〜11月頃に健康経営度調査票を提出し審査に通過することで翌年度の認定が継続されます。兼任体制でも継続的な記録管理が認定維持の鍵になります。
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