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健康経営 実務

保健師の活用|社内常駐と業務委託でできることの違いと選び方

保健師の活用|社内常駐と業務委託でできることの違いと選び方
この記事の目次7項目
  1. 保健師の活用を企業が委託するとは?常駐との違いを解説
  2. 社内常駐の保健師にできることは?4つの業務
  3. 業務委託の保健師にできることは?費用は月5万〜30万円が目安
  4. 常駐と委託を比較すると?費用・業務範囲の違い5項目
  5. 自社に合うのはどちら?従業員数別の選び方3ステップ
  6. 保健師の活用を企業が委託して失敗しないために押さえる3点
  7. よくある質問(FAQ)

企業が保健師の活用を委託で進める場合と、社内常駐の違い・選び方を解説します。

この記事でわかること

  • 保健師を社内常駐させる場合と業務委託する場合の根本的な違い
  • 常駐・委託それぞれで任せられる業務の具体例
  • 費用目安(月5万〜30万円など)を含む比較表
  • 従業員数別の選び方と、委託で失敗しないための3つのポイント
この記事の要点

保健師の活用は、従業員1,000人以上なら社内常駐、50〜999人規模なら業務委託が目安です。委託は月5万円前後から始められ、保健指導や面談を柔軟に任せられます。

保健師の活用を企業が委託するとは?常駐との違いを解説

保健師の業務委託とは、外部の事業者や個人の保健師と契約し、必要な業務だけを必要な頻度で任せる方法です。社内常駐は自社が雇用して毎日勤務させる形で、委託は雇用せずに業務単位で依頼する点が最大の違いです。

保健師は看護師と同様に国家資格を持つ専門職で、健康診断後の保健指導、メンタルヘルス面談、職場の健康課題の分析を担います。経済産業省も、従業員の健康管理を経営課題として捉える健康経営を推進しており、専門職の関与は取り組みの質を左右します。

社内常駐の保健師にできることは?4つの業務

社内常駐の保健師は、日常的な相談対応と継続的なフォローができます。従業員が顔を合わせやすく、不調の早期発見につながる点が強みです。主な業務は次の4つです。

  • 健康診断後の有所見者へのフォローと保健指導
  • メンタル不調者や休職・復職者への継続面談
  • ストレスチェック結果の集団分析と職場改善の提案
  • 健康経営施策の企画・運営と社内への周知

一方で、人件費は年収500万〜700万円に社会保険料を加えた水準が目安です。採用後に業務量が足りず、持て余すリスクもあります。

業務委託の保健師にできることは?費用は月5万〜30万円が目安

業務委託の保健師は、契約した範囲の業務を月1回〜週1回程度の頻度で実施できます。費用は内容により月額5万〜30万円が目安で、必要な分だけ支払う形です。

具体的には、健康診断結果の分析、有所見者への面談、ストレスチェック後の高ストレス者フォロー、相談窓口の運営などを任せられます。厚生労働省によると、労働安全衛生法により常時50人以上の事業場では産業医の選任とストレスチェックの実施が義務づけられています(厚生労働省)。この法定業務を補完する役割として、委託の保健師が活用されるケースが増えています。

また、体調不良による生産性低下であるプレゼンティーイズムの損失は、損失額シミュレーターで自社の金額を試算できます。保健師の関与で改善できる余地を数字で把握すると、委託の費用対効果を判断しやすくなります。

常駐と委託を比較すると?費用・業務範囲の違い5項目

常駐と委託は、費用・頻度・柔軟性・専門性・継続性の5項目で違いが出ます。下表で整理します。

比較項目 社内常駐 業務委託
費用目安 年間600万〜900万円程度 月5万〜30万円(年間60万〜360万円)
対応頻度 毎日・随時 月1回〜週1回、または必要時
業務範囲 広い(企画から面談まで) 契約範囲で柔軟に調整
専門性・知見 自社に蓄積される 複数企業の事例を活用できる
向いている規模 1,000人以上 50〜999人

自社に合うのはどちら?従業員数別の選び方3ステップ

選び方の基本は、従業員数・相談件数・予算の3点で判断することです。コンサルや委託先の比較軸をさらに詳しく知りたい方は、比較ページもご覧ください。

  1. 従業員数を確認する:1,000人以上なら常駐、50〜999人なら委託、50人未満は月1回の委託から始めるのが現実的です。
  2. 相談・面談件数を見積もる:月の面談が20件を超えるなら常駐、それ以下なら委託で十分対応できます。
  3. 予算と目的を整理する:認定取得や法令対応が目的なら委託、組織への定着が目的なら常駐を検討します。

まず委託で始め、業務量が増えた段階で常駐に切り替える段階的な進め方も有効です。

保健師の活用を企業が委託して失敗しないために押さえる3点

委託で失敗しないためには、業務範囲・報告体制・継続設計の3点を契約前に明確にすることが重要です。

  • 業務範囲を書面で決める:面談の件数、訪問頻度、報告書の有無を見積書に明記します。
  • 守秘義務と情報共有のルールを決める:従業員の健康情報は要配慮個人情報のため、人事への共有範囲を事前に定めます。
  • 運用を軽く設計する:当社の支援では週1回15分の運用設計を基本とし、担当者の負担を抑えています。

この設計により、施策が担当者の異動や多忙で形骸化することを防げます。形骸化の原因と対策は形骸化解決ページで詳しく解説しています。当社の支援では、取り組みを無理なく続けられる仕組みづくりにより、3〜4年の継続を重視した運用を行っています。

よくある質問(FAQ)

Q: 保健師を業務委託するといくらかかりますか?
A: 月額5万〜30万円が目安です。月1回の面談中心なら安く、週1回の訪問や保健指導まで任せると高くなります。契約前に業務範囲と訪問頻度を必ず見積書で確認しましょう。
Q: 従業員50人未満でも保健師を活用できますか?
A: できます。50人未満の事業場に産業医の選任義務はありませんが、業務委託なら月1回の面談から始められます。健康診断後のフォローや相談窓口として小規模企業にも向いており、初期費用も抑えられます。
Q: 保健師と産業医の違いは何ですか?
A: 産業医は医師で、就業判定や意見具申など医学的判断を担います。保健師は看護系の国家資格者で、保健指導や面談、職場環境の改善支援が中心です。役割が異なるため、併用すると互いに補完できます。
Q: 業務委託の保健師は何を任せられますか?
A: 健康診断結果の分析、有所見者への保健指導、メンタル不調者の面談、ストレスチェック後のフォロー、健康経営施策の企画支援などです。契約で範囲を明確にすれば柔軟に任せられます。
Q: 保健師の委託先はどう選べばよいですか?
A: 産業保健の実務経験、対応エリアと訪問頻度、守秘義務の体制、レポートの有無の4点を最初に確認します。健康経営の認定取得まで支援できる事業者だと、施策が定着しやすく、継続にもつながります。

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この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(500院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

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この記事の監修

中山 友貴WellCon 健康経営コンサルタント/株式会社co-nect 代表

整体院向けシステム「バディフル」(500院以上が導入)とストレッチジムの店舗運営で積み上げた現場の知見をもとに、従業員100〜300名の企業の健康経営優良法人の認定取得から、社内での運動プログラム定着までを支援している。

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