結論:特定保健指導の実施率を上げるには、オンライン面談導入・就業時間内の時間確保・申込サポート・事前案内・可視化の5施策が有効です。企業によっては初年度から実施率が2倍以上改善した事例もあります。
「特定保健指導の対象者が毎年いるのに、なかなか実施率が上がらない」——この悩みは、健康経営に取り組む人事担当者から最も多く聞こえてくる声のひとつです。法律で義務付けられている施策なのに、対象者が受けてくれない。この記事では、受けてもらえない本当の理由と、実施率を確実に引き上げるための5つの実践的な方法を徹底解説します。
特定保健指導とは?対象者の基準と義務の概要
特定保健指導は、40〜74歳の被保険者を対象に実施される生活習慣改善プログラムです。特定健康診査(特定健診)の結果、メタボリックシンドロームの「該当者」または「予備群」と判定された人が対象になります。
対象者は「積極的支援」と「動機付け支援」の2つに分かれており、支援の強度が異なります。保険者(協会けんぽ・健保組合)に実施義務がある一方、企業側も対象従業員が受けやすい環境を整えることが強く求められます。実施率の低さは健康経営評価にも直結するため、放置はリスクです。
特定保健指導の実施率が上がらない本当の理由|4つの障壁
WellConが企業の健康経営を支援する中で、特定保健指導の実施率が低い企業に共通するパターンが見えてきました。「やる気がない」のではなく、受けるまでの障壁が高すぎることがほとんどです。
- 「保険者から案内が来ているが、申し込み方法が複雑でそのまま放置」
- 「対象者は知っているが、忙しくて後回しにしている」
- 「面談の時間が取れない(特に外回りが多い営業・現場職)」
- 「メタボと言われることへの抵抗感から避けている」
これらの障壁を1つずつ取り除く設計をすることが、実施率を上げる最短ルートです。次章で具体的な5つの方法を解説します。
特定保健指導の実施率を上げる5つの方法|今すぐ使える実践策
方法1:オンライン面談を導入する(実施率が初回から大幅改善)
特定保健指導のオンライン実施が認められるようになり、テレワーク中・移動中でもスマートフォンで保健指導を受けられるようになりました。「時間が取れない」という最大の障壁がなくなるため、導入初年度から実施率が大幅に改善するケースが多いです。外回りの多い営業職・現場職でも受けやすくなる点が特に好評です。
方法2:就業時間内に面談時間を確保する(管理職の一言が変える)
「保健指導は業務外の時間に」という空気がある職場では、対象者が申し込みにくくなります。「就業時間内に受けてOK」と明示し、管理職から積極的に声をかける仕組みを作ることが重要です。トップダウンの後押しがあるだけで、申し込みへの心理的ハードルが一気に下がります。
方法3:個別に申し込みのサポートをする(「一緒に」が申し込み率を上げる)
「案内を送るだけ」ではなく、人事担当者が対象者に個別に連絡し、「一緒に申し込みましょう」とサポートすることで申し込み率が大きく向上します。申し込みの手続きを代わりに進めてあげる会社もあります。「面倒だから後でいいや」という先送りを防ぐ、最も即効性の高いアプローチです。
方法4:特定保健指導の内容を事前に伝える(「怖くない」と知るだけで変わる)
「どんな指導をされるのか怖い」という不安が、申し込みを躊躇わせることがあります。「食事・運動についてのアドバイスを受けるだけ」「叱られるわけではない」という安心感を事前に伝えることが効果的です。事前説明会や社内掲示板での一言案内が、心理的ハードルを大きく下げます。
方法5:実施率を可視化してPDCAを回す(数字が動かす健康経営)
特定保健指導の対象者リスト・申し込み状況・実施完了人数を月次で管理し、未実施者へのフォローを継続します。「誰が受けて、誰がまだ受けていないか」を見える化することが実施率向上の基本です。数値を経営会議でも共有することで、全社的な取り組みへと昇華します。
特定保健指導への取り組みがWellConの強み
WellConでは、特定保健指導の実施体制づくり・対象者へのフォロー仕組み作りもサポートしています。「法定義務だとわかっているが実施率が上がらない」という企業のご相談を特に多くいただいています。
よくある質問(FAQ)|特定保健指導の実施率でお困りの方へ
- Q: 特定保健指導の実施率が上がらない主な原因は何ですか?
- A: 申し込み手続きの複雑さ、多忙による後回し、面談時間の確保困難、メタボ判定への抵抗感など、受けるまでの障壁が高いことが主な原因です。「やる気がない」より「仕組みがない」ことがほとんどです。
- Q: 特定保健指導をオンラインで受けることはできますか?
- A: はい、現在はオンライン実施が認められており、テレワーク中や移動中でもスマートフォンで受けられます。時間・場所の制約がなくなるため、初年度から実施率の大幅改善が期待できます。
- Q: 特定保健指導の対象者は誰ですか?
- A: 40〜74歳の被保険者で、特定健診の結果からメタボリックシンドロームの該当者・予備群と判定された人が対象です。支援は「積極的支援」と「動機付け支援」の2種類に分かれます。
- Q: 企業が特定保健指導の実施率を上げるために最も効果的な方法は何ですか?
- A: 就業時間内に面談を認める環境整備と、人事担当者による個別申し込みサポートが特に効果的です。案内を送るだけでなく、対象者に直接声をかける仕組みが申し込み率向上につながります。
- Q: 特定保健指導では具体的にどのような指導が行われますか?
- A: 食事・運動などの生活習慣改善に関するアドバイスが中心で、叱責や強制はありません。内容を事前に伝えることで対象者の不安が和らぎ、申し込みへの心理的ハードルを下げられます。
まとめ|特定保健指導の実施率は「仕組み」で確実に上げられる
特定保健指導の実施率が上がらない原因は、対象者の意欲の問題ではなく、申し込みから受診までの障壁が高すぎることにあります。本記事で紹介した5つの方法を整理します。
- 方法1:オンライン面談の導入——時間・場所の制約をゼロにする
- 方法2:就業時間内の確保——「受けていい」と明言し管理職が後押しする
- 方法3:個別申し込みサポート——「一緒に」声をかけて先送りを防ぐ
- 方法4:事前の内容案内——「怖くない」と伝えて心理的ハードルを下げる
- 方法5:可視化とPDCA——未実施者を月次でフォローし続ける
どれか1つを実施するだけでも実施率は変わりますが、5つ組み合わせることで相乗効果が生まれます。まずは自社で今すぐできることから着手しましょう。仕組みづくりに不安がある場合は、WellConへの無料相談をご活用ください。
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