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介護離職を防ぐ両立支援|企業がすぐ取り組める7つの方法【2026年完全ガイド】

2026-05-12 (更新: 2026-05-15)

介護離職を防ぐ両立支援|企業がすぐ取り組める7つの方法【2026年完全ガイド】


介護離職の防止と両立支援は、企業が2026年に最優先で取り組むべき人事課題です。年間約10.6万人が介護を理由に離職しており、40〜50代の中核人材を失うリスクは経営に直結します。

この記事でわかること

  • 介護離職の最新データ(年間10.6万人)と企業が被る損失額の実態
  • 2025年改正育児・介護休業法で企業に義務化された5つの措置
  • 介護離職を防ぐ両立支援制度7つの具体的な設計方法
  • 大企業・中小企業別の取り組み事例と導入コスト相場
  • 仕事と介護の両立支援に関する助成金・補助金の活用法
この記事の要点

介護離職を防ぐ両立支援で企業がやるべきことは「①法定制度の周知②介護休業・短時間勤務の運用③相談窓口の設置④管理職教育⑤介護保険外サービスの情報提供」の5点です。年間約10.6万人の介護離職を防ぐには、40代社員への早期情報提供が最重要です。

介護離職とは?年間10.6万人が辞める現状と企業損失

介護離職とは、家族の介護を理由に仕事を辞めることを指し、2022年時点で年間約10.6万人が該当します。厚生労働省「就業構造基本調査」によれば、介護をしながら働く労働者は約365万人にのぼり、その3割が「両立に不安」と回答しています。厚生労働省の試算では、介護離職1人あたり企業が被る損失は採用・教育コストを含め約650万円〜1,300万円とされます。

特に深刻なのは、離職者の多くが40〜50代の管理職・専門職である点です。中核人材の流出は組織のノウハウ喪失とプレゼンティーイズム(出勤しているが生産性が低下した状態)の連鎖を招きます。自社の損失額は損失額シミュレーターで可視化できます。

介護離職 防止 両立支援 企業に義務化された5つの措置(2025年法改正)

2025年4月施行の改正育児・介護休業法により、企業には5つの両立支援措置が義務化されました。従業員数に関わらず全企業が対象です。

義務化された措置 具体的な内容 対象時期
①個別の周知・意向確認 家族の介護に直面した社員へ制度を個別案内 申出時
②早期の情報提供 40歳到達時に介護休業制度等を周知 40歳時点
③雇用環境の整備 研修・相談窓口・事例収集など4つから選択 恒常的
④仕事と介護の両立支援制度 テレワーク等を努力義務化 恒常的
⑤介護休暇の取得要件緩和 勤続6か月未満も取得可能に 2025年4月〜

介護離職を防ぐ両立支援制度の作り方|7つの実践ステップ

介護離職を防ぐには、「制度の整備」だけでなく「制度を使える文化」を作ることが不可欠です。WellConが累計7万人の従業員を支援した経験から、効果が高い順に7つの取り組みを紹介します。

  • ①40歳到達時セミナーの開催:介護保険・地域包括支援センター・社内制度を一括周知
  • ②介護休業93日の分割取得運用:3回まで分割可能なルールを明文化
  • ③短時間勤務・テレワーク併用:介護開始から3年間は柔軟運用
  • ④相談窓口(社外EAP)設置:匿名で専門家に相談できる体制
  • ⑤管理職向けケアマネジメント研修:声かけ・配慮の具体例を学ぶ
  • ⑥介護経験者ネットワーク:社内コミュニティで孤立を防ぐ
  • ⑦介護保険外サービス補助:見守り・配食サービス費の一部補助

制度を作っても使われない「形骸化」は最大の落とし穴です。運用設計の詳細は形骸化解決ページをご確認ください。

両立支援にかかる費用は?中小企業でも使える助成金とコンサル比較

介護と仕事の両立支援にかかる初期費用は社員500人規模で年間50〜300万円が相場です。一方、厚生労働省の「両立支援等助成金(介護離職防止支援コース)」を活用すれば、1事業主あたり最大30万円〜60万円の助成を受けられます。

外部コンサル選びで失敗しないためには、伴走型か単発研修型か、業界実績、KPI設計の有無を確認しましょう。複数社のコンサル比較は比較ページで詳しく解説しています。WellConは週1回15分のオンライン面談を3〜4年継続する設計で、定着率の高さが特徴です。

よくある質問(FAQ)

Q: 介護離職を防ぐために企業がまず取り組むべきことは何ですか?
A: 2025年法改正で義務化された「40歳到達時の制度周知」と「相談窓口設置」が最優先です。多くの社員は制度を知らずに退職するため、情報提供だけで離職率が下がります。
Q: 中小企業でも両立支援制度を導入できますか?
A: 可能です。厚生労働省の両立支援等助成金(介護離職防止支援コース)で最大60万円の助成が受けられ、就業規則の改定とプラン策定で導入できます。社員数に関わらず義務対応が必要です。
Q: 介護休業は何日取得できますか?分割は可能ですか?
A: 対象家族1人につき通算93日まで、最大3回に分割して取得できます。2025年4月からは勤続6か月未満の社員も取得可能になり、より柔軟な運用が求められています。
Q: 両立支援制度を作っても使われません。どうすればよいですか?
A: 制度の形骸化は管理職教育と心理的安全性の不足が原因です。管理職への研修、介護経験者ネットワーク、匿名相談窓口の3点セットで「使える文化」を作ることが必要です。
Q: 介護離職による企業損失はどのくらいですか?
A: 1人あたり採用・教育コストを含め約650万円〜1,300万円の損失が発生します。さらに残された社員のプレゼンティーイズムを含めると、実損は試算の1.5〜2倍に拡大すると言われています。

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