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治療と仕事の両立支援|両立支援コーディネーターと制度整備【2026年版】完全ガイド

2026-08-19 (更新: 2026-09-10)

治療と仕事の両立支援|両立支援コーディネーターと制度整備【2026年版】完全ガイド

がんや難病などの治療と仕事の両立支援は、両立支援コーディネーターの配置と社内制度の整備をセットで進めることで初めて機能する。

この記事でわかること

  • 治療と仕事の両立支援制度とは何か、企業に求められる対応
  • 両立支援コーディネーターの役割・資格・配置メリット
  • 制度整備で失敗しないための5ステップと必要書類
  • コーディネーター配置から運用までの期間目安(比較表)
  • 制度を形骸化させないための運用ポイント
この記事の要点

治療と仕事の両立支援とは、病気を抱える従業員が働き続けられるよう就業上の措置と支援体制を整える取り組みであり、両立支援コーディネーターの配置と制度の文書化・周知が定着の鍵となる。

治療と仕事の両立支援とは?両立支援コーディネーターの役割【まず結論】

治療と仕事の両立支援とは、がん・脳卒中・難病・メンタル不調などの治療を続けながら働く従業員に対し、企業が就業上の配慮や社内制度で就労継続を後押しする取り組みである。厚生労働省は「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(厚生労働省)を公表し、主治医・産業医・人事・本人が連携する体制づくりを推奨している。この連携のハブとなるのが両立支援コーディネーターで、医療・労務双方の知識を持ち、休職から復職、就業継続までを一貫して調整する専門人材だ。

なぜ今、治療と仕事の両立支援制度が必要なのか?企業が抱える3つの課題

両立支援制度が必要とされる背景には、治療の長期化と働き手不足という2つの構造変化がある。医療技術の進歩でがん患者の5年生存率は約6割まで向上し、「治療しながら働く」ことが標準的な選択肢になった一方、企業側の受け入れ体制は追いついていない。

  • 課題1:制度の不在 休職・時短勤務のルールが曖昧で、本人が申し出づらい
  • 課題2:情報の分断 主治医の意見書と現場の業務内容がかみ合わず、就業判断が属人化する
  • 課題3:見えないコスト 体調不良を抱えたまま無理に出社するプレゼンティーイズムによる生産性低下が、休職より大きな損失を生むケースも多い

これらは制度単体では解決できず、調整役となるコーディネーターの存在が不可欠になる。

両立支援コーディネーターとは?資格・役割・配置のメリット

両立支援コーディネーターとは、労働者健康安全機構が実施する研修を修了した人材で、患者・主治医・企業(人事・上司)の間に立って就労継続プランを調整する役割を担う。人事担当者、産業保健スタッフ、社会保険労務士などが取得するケースが多く、社内に置くか外部委託するかは企業規模によって判断が分かれる。

配置のメリットは主に3つある。

  • 主治医の意見書を「現場で使える就業上の措置」に翻訳できる
  • 本人が孤立せず、早期に相談できる窓口ができる
  • 復職後の再発・再休職を防ぎ、離職率を下げる

WellConでは、健康経営支援の一環として週1回15分の面談設計でコーディネーター役の負担を抑えながら、対象者のフォローを継続できる仕組みを提案している。

治療と仕事の両立支援制度の整備で失敗しないための5ステップ

制度整備で失敗しないためには、「規程化→周知→相談窓口設置→コーディネーター配置→運用モニタリング」の5ステップを順番通りに踏むことが重要である。順番を飛ばして相談窓口だけ作っても、規程がなければ現場は対応に迷う。

ステップ 内容 目安期間
1. 規程化 休職・時短・配置転換のルールを就業規則に明文化 1〜2ヶ月
2. 周知 全社説明会・イントラ掲載で制度の存在を浸透 2週間〜1ヶ月
3. 相談窓口設置 人事・産業医・外部窓口のいずれかを明確化 1ヶ月
4. コーディネーター配置 社内育成または外部専門家との連携体制構築 2〜3ヶ月
5. 運用モニタリング 面談頻度・復職率・再休職率を定期確認 継続

WellConが支援した企業では、この5ステップを踏んだケースで制度の3〜4年継続率が大きく向上している。

治療と仕事の両立支援制度を形骸化させないための運用ポイント

制度を形骸化させないためには、「作って終わり」にせず、面談実績と復職率を定量的に追い続ける仕組みが欠かせない。規程を作っても利用実績がゼロのまま数年放置される企業は少なくなく、この状態は健康経営度調査でも評価が下がりやすい典型パターンだ。形骸化を防ぐには、コーディネーターまたは産業保健スタッフが四半期ごとに利用状況をレビューし、経営層に報告する運用を組み込む必要がある。

自社での育成が難しい場合は、外部の健康経営コンサルを活用する選択肢もある。コンサル比較の際は、両立支援の実務経験があるか、面談設計から復職後フォローまで一貫対応できるかを基準に選び方を検討したい。WellConの健康指導実績をもとに、規程整備から運用モニタリングまで伴走している。

よくある質問(FAQ)

Q: 両立支援コーディネーターは資格が必須ですか?
A: 法律上の必置資格ではないが、労働者健康安全機構の研修修了者を配置すると調整の質が安定する。中小企業では外部専門家の活用も有効な選択肢である。
Q: 治療と仕事の両立支援制度は中小企業でも導入できますか?
A: 可能である。厚生労働省のガイドラインは企業規模を問わず適用でき、まず規程の明文化と相談窓口設置から始めれば負担を抑えて導入できる。
Q: 両立支援コーディネーターは社内・社外どちらに置くべきですか?
A: 専任の産業保健人材がいれば社内配置が望ましいが、いない場合は外部の健康経営コンサルとの連携で代替する企業が多い。
Q: 制度を導入しても利用者が出ない場合はどうすればいいですか?
A: 周知不足が主な原因である。イントラや面談時の案内を継続し、相談のハードルを下げる工夫を制度設計に組み込む必要がある。
Q: 両立支援と一般的な健康経営施策はどう違いますか?
A: 健康経営は全社員が対象の予防施策、両立支援は治療中の従業員に特化した個別支援であり、両者は補完関係にある。

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この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(300院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

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