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ハラスメント防止措置と健康経営|パワハラ対策が職場の健康に効く理由

2026-09-18

ハラスメント防止措置と健康経営|パワハラ対策が職場の健康に効く理由

ハラスメント防止措置とパワハラ対策は、健康経営を推進するうえで欠かせない取り組みです。

この記事でわかること

  • パワハラ防止法(労働施策総合推進法)が企業に義務付けるハラスメント防止措置の内容
  • パワハラ対策が休職率・離職率の低下に直結する理由
  • 健康経営優良法人の認定基準とハラスメント対策の関係
  • 形骸化させずにハラスメント防止を職場に定着させる具体的な進め方
  • 健康経営コンサルを比較・選定する際のチェックポイント
この記事の要点

ハラスメント防止措置とパワハラ対策の徹底は、休職・離職の抑制と生産性向上に直結する健康経営の中核施策である。週1回15分程度の管理職向け声かけ研修と相談窓口の周知を継続すれば、3〜4年で職場の心理的安全性が定着しやすい。

ハラスメント防止措置とは?パワハラ防止法で定められた企業の義務

ハラスメント防止措置とは、事業主が職場におけるパワーハラスメントを防止するために講じなければならない雇用管理上の対策を指す。2022年4月から中小企業を含む全事業主に義務化された。

具体的には、①事業主の方針の明確化と周知・啓発、②相談窓口の設置と適切な対応、③被害発生時の迅速かつ正確な事実確認と再発防止、④プライバシー保護と相談者への不利益取扱いの禁止――の4本柱で構成される。厚生労働省の情報サイト「あかるい職場応援団」でも、この4措置を怠ると行政指導の対象となり得ると説明されている。

パワハラ対策が健康経営に効く理由とは?メンタルヘルスと生産性への影響

パワハラ対策が健康経営に効く理由は、ハラスメントが従業員のメンタルヘルス不調と休職・離職の主要因の一つであるためだ。実際、精神障害の労災認定件数は近年増加傾向にあり、その背景にパワーハラスメントとの関連が指摘されるケースが少なくない。

心理的安全性が損なわれた職場では、出社していても集中力や判断力が低下する「プレゼンティーイズム」が慢性化しやすい。WHOも2019年、慢性的な職場ストレス(バーンアウト)を職業現象として国際疾病分類(ICD-11)に位置づけ、継続的な職場ストレスへの対応の重要性を指摘している。プレゼンティーイズムによる損失額を自社の人数・給与ベースで試算したい場合は、損失額シミュレーターで概算できる。

ハラスメント防止とパワハラ対策を健康経営に組み込む3つのステップ

ハラスメント防止とパワハラ対策を健康経営に組み込むには、方針の宣言→管理職教育→相談窓口の運用チェックという3段階を継続的に回すことが必要である。

  1. 方針宣言と健康経営宣言への明記:トップメッセージでハラスメント撲滅を明言し、健康経営度調査票にも取り組み内容を反映する
  2. 管理職向け週1回15分の声かけ研修:短時間・高頻度の研修設計により、業務負担なく行動変容を促す
  3. 相談窓口の実効性チェック:年1回、相談件数・対応期間・匿名性の担保状況を点検する

パワハラ対策のレベル別対応表|予防・早期発見・事後対応の違い

パワハラ対策は、予防・早期発見・事後対応の3段階で講じる措置と担当部門が異なる。

対応段階 主な取り組み 実施頻度の目安 主管部門
予防 方針周知、管理職研修、eラーニング 週1回15分〜月1回 人事・健康経営推進室
早期発見 ストレスチェック、1on1、匿名アンケート 年1〜2回 産業保健スタッフ
事後対応 相談窓口対応、事実確認、再発防止策 発生都度 コンプライアンス部門

パワハラ対策で失敗しないためには?形骸化を防ぐポイント

パワハラ対策で失敗しないためには、研修や相談窓口の設置を「実施すること」自体を目的化させないことが最重要である。制度を作っただけで運用が形骸化すると、相談件数がゼロのまま放置され、実際のハラスメントが潜在化するケースが少なくない。形骸化を防ぐ具体策は形骸化解決ページで詳しく解説している。

健康経営コンサルの選び方|ハラスメント対策支援会社を比較する視点

健康経営コンサルの選び方で重要なのは、ハラスメント対策と健康経営度調査の両方に精通しているかという点である。ハラスメント研修だけを提供する会社と、健康経営優良法人認定支援まで一貫対応する会社ではサポート範囲が大きく異なる。コンサル比較の詳細な視点は比較ページにまとめている。

よくある質問(FAQ)

Q: ハラスメント防止措置は中小企業にも義務ですか?
A: はい、2022年4月の労働施策総合推進法改正により、中小企業を含むすべての事業主にパワハラ防止措置が義務化されました。就業規則への明記と相談窓口の設置が最低限必要です。
Q: パワハラ対策と健康経営優良法人の認定は関係ありますか?
A: 関係します。健康経営度調査票にはメンタルヘルス対策やハラスメント防止の取り組み状況を問う項目があり、実施状況が認定審査の評価に直接反映されます。
Q: 相談窓口を設置しても相談が来ません。問題があるのでしょうか?
A: 相談件数ゼロは制度が形骸化しているサインの可能性があります。匿名性の担保や周知方法、相談員の人選を見直すことで利用率が改善するケースが多く見られます。
Q: ハラスメント対策研修はどのくらいの頻度で行うべきですか?
A: 管理職向けには週1回15分程度の短時間研修を継続する方式が、業務負担を抑えながら行動変容を促す方法として有効とされています。
Q: プレゼンティーイズムはハラスメントとどう関係しますか?
A: ハラスメントによる心理的ストレスは集中力や判断力の低下を招き、出社していても生産性が上がらないプレゼンティーイズムを拡大させる要因になります。

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この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(300院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

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