ストレスチェックの費用を外部委託した場合の相場と、自社実施との違いを解説します。1人あたり300〜1,000円が目安です。
- ストレスチェックを外部委託した場合の費用相場(1人300〜1,000円)
- 自社実施と外部委託の総コストの違い(人件費を含めた比較)
- 従業員数別の年間費用シミュレーション
- 見積もりで確認すべき追加費用の項目
- 費用を形だけの支出にしない活用のコツ
ストレスチェックの費用を外部委託すると、相場は1人あたり300〜1,000円で、50人規模なら年間1.5万〜5万円が目安です。自社実施は外注費がゼロでも人件費がかかるため、実施者の確保が難しい企業は外部委託が有利です。
ストレスチェックの費用は外部委託でいくら?相場は1人300〜1,000円
ストレスチェックを外部委託した場合の費用相場は、Web形式で1人あたり300〜600円、紙の調査票で500〜1,000円です。厚生労働省によると、常時使用する労働者が50人以上の事業場では、年1回のストレスチェックの実施が義務とされています(厚生労働省:ストレスチェック制度)。
外部委託の費用は、次の項目の合計で決まります。
- 基本料金:受検1人あたり300〜1,000円
- 最低料金:小規模企業向けに年1万〜3万円が設定されることが多い
- 集団分析:1人100〜300円、または一式1万〜5万円
- 高ストレス者の面接指導:医師1件あたり1万〜3万円
- 実施者(医師・保健師)の派遣:数万円〜
2025年の労働安全衛生法改正により、従業員50人未満の事業場にも実施義務が広がります。公布から3年以内に施行されるため、小規模企業も費用の見通しを立てておく必要があります。
自社実施と外部委託のコストはどれくらい違う?
自社実施はシステム費用をほぼ0円にできますが、人件費を含めた総コストでは、50人規模で外部委託と大差ないケースが多くなります。厚生労働省が無料の実施プログラムを公開しているためです。
| 項目 | 外部委託 | 自社実施 |
|---|---|---|
| システム・調査票費用 | 1人300〜1,000円 | 0円(厚労省の無料プログラム) |
| 実施者の確保 | 委託先が手配 | 産業医・保健師の選任が必要 |
| 実施事務の工数 | ほぼ不要 | 50人規模で年10〜20時間程度 |
| 集団分析 | 別料金またはオプション | 無料プログラムで簡易集計が可能 |
| 個人情報の管理 | 委託先の管理体制に依存 | 自社で厳格に管理 |
| 50人規模の年間目安 | 1.5万〜5万円 | 人件費2.5万〜5万円程度 |
自社実施の人件費は、担当者の時給を2,500円、工数を10〜20時間として試算した目安です。実際の金額は企業ごとに異なります。
従業員数別の年間費用シミュレーションは?
Web形式で基本料金を1人500円、最低料金を1万円と仮定すると、100人規模で年間約5万円、300人規模で約15万円になります。集団分析や面接指導を加えると、この金額に上乗せされます。
- 50人:2.5万円(最低料金を考慮すると2.5万〜3万円)
- 100人:5万円
- 300人:15万円
- 500人:25万円(ボリュームディスカウントで下がる場合あり)
面接指導は高ストレス者の一部にしか発生しません。対象者が全体の約1割なら、100人規模で1〜2件(数万円)を見込んでおけば十分です。
外部委託が向いている企業と自社実施が向いている企業は?
実施者を確保できない企業や、担当者が1人しかいない企業は外部委託、産業医が常勤し人事の工数に余裕がある企業は自社実施が向いています。
- 外部委託が向いている企業:産業医が嘱託で月1回程度/人事・総務が兼任/複数拠点で一括管理したい/結果のプライバシー管理に不安がある
- 自社実施が向いている企業:常勤の産業医や保健師がいる/小規模で予算を抑えたい/自社で分析・改善まで回せる
迷ったら、初年度は外部委託で運用の型をつくり、慣れた段階で範囲を見直す方法が現実的です。
外部委託先の選び方で失敗しないためのチェックポイントは?
委託先の選び方で失敗しない鍵は、総額の見積もりと、結果を職場改善につなげる支援の有無を比較することです。コンサル比較の視点は、比較ページでも整理しています。
- 基本料金だけでなく、最低料金・集団分析・面接指導を含めた総額を確認する
- 実施者(医師・保健師)が自社の産業医と連携できるか確認する
- 結果の保管期間(法定5年)と情報管理体制を確認する
- 労働基準監督署への実施報告の代行があるか確認する
- 高ストレス者への対応フローと、職場改善の提案があるか確認する
最安値の業者を選んでも、集団分析が有料で後から追加費用がかかると、結果的に割高になります。
ストレスチェックの費用をムダにしない活用法は?
費用をムダにしない最大のポイントは、実施して終わりにせず、集団分析の結果を年間の改善施策につなげることです。実施だけで終わる運用は「形骸化」の典型で、解決策は形骸化解決ページにまとめています。
メンタル不調は、出社していても生産性が落ちる「プレゼンティーイズム」の大きな要因です。自社の損失額は損失額シミュレーターで試算できます。
WellConでは、週1回15分で回せる施策設計を重視しています。負担が小さいほど取り組みは続き、3〜4年続けることが健康経営の成果につながります。
よくある質問(FAQ)
- Q: ストレスチェックの外部委託費用は1人あたりいくらですか?
- A: Web形式で1人300〜600円、紙式で500〜1,000円が目安です。別途、最低料金として年1万〜3万円程度が設定されることが多く、集団分析や面接指導は追加費用になります。
- Q: ストレスチェックは自社だけで無料で実施できますか?
- A: 厚生労働省が無料の実施プログラムを公開しているため、システム費用はゼロにできます。ただし実施者の選任や結果管理、面接指導の手配といった人件費は自社負担です。
- Q: 従業員50人未満の会社もストレスチェックの費用が必要になりますか?
- A: 2025年の法改正で50人未満の事業場も義務化され、公布から3年以内に施行されます。施行前から外部委託で試行しておくと、費用や運用の見通しを立てやすくなります。
- Q: 集団分析は外部委託で別料金になりますか?
- A: 多くの委託先で別料金です。1人100〜300円程度か一式1万〜5万円が目安で、基本料金に含むプランもあります。職場改善に使うなら見積もり時に必ず確認しましょう。
- Q: 外部委託の見積もりで確認すべき項目は何ですか?
- A: 基本料金、最低料金、実施者の派遣費、集団分析、高ストレス者の面接指導、結果の保管期間、労働基準監督署への報告代行の有無を確認します。追加費用の有無を必ず比較しましょう。
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