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健康経営の中期計画策定|戦略マップの作り方と目標設定の手順を徹底解説

2026-08-17 (更新: 2026-09-10)

健康経営の中期計画策定|戦略マップの作り方と目標設定の手順を徹底解説

健康経営の中期計画を策定するには、現状分析から戦略マップの作成、KPIの目標設定までを一気通貫で設計する必要があります。

この記事でわかること

  • 健康経営の中期計画(3〜5年)を策定する具体的な5ステップ
  • 経営課題と健康施策を1枚で結びつける戦略マップの描き方
  • アウトカム指標とプロセス指標を組み合わせた目標設定の実例
  • 中期計画を形骸化させないための運用体制のつくり方
  • 健康経営優良法人の認定要件と中期計画を整合させる方法
この記事の要点

健康経営の中期計画は、①現状分析②経営課題の紐づけ③戦略マップ作成④KPI設定⑤運用体制構築という5ステップで策定します。3〜5年の時間軸で戦略マップに現状・課題・施策・成果指標を1枚に可視化することが、計画の形骸化を防ぐ最大のポイントです。

健康経営の中期計画とは?単年計画で失敗する3つの理由

健康経営の中期計画とは、3〜5年単位で健康経営の目指す姿・戦略・KPIを1枚の設計図としてまとめた計画のことである。単年計画だけでは施策が場当たり的になり、担当者が変わるたびに方針がぶれてしまう。

WellConが指導してきた企業でも、単年計画のみで進めていた企業の多くが2〜3年目に形骸化を起こしていた。単年計画が失敗しやすい理由は主に次の3つである。

  • 予算と施策が単年で切れるため、効果が出る前に施策が入れ替わる
  • 経営戦略との紐づけが弱いため、経営層の関心が続かない
  • 担当者の異動で目的が引き継がれないため、施策の意図が失われる

これに対し中期計画は、経営課題と健康施策の因果関係を明文化するため、担当者が変わっても軸がぶれにくい。WellConの実績では、中期計画を策定した企業の3〜4年継続率は、単年運用の企業に比べて大きく上回っている。

健康経営の中期計画で戦略マップを策定する5つのステップ

健康経営の中期計画における戦略マップの策定は、①現状分析→②経営課題の特定→③健康課題との紐づけ→④施策とKPIの設計→⑤1枚のマップに集約という5ステップで進める。

  1. 現状分析:健康診断結果、ストレスチェック集団分析、医療費データ等を収集する
  2. 経営課題の特定:人手不足・離職率・生産性など、経営層が抱える課題を言語化する
  3. 健康課題との紐づけ:経営課題の背景にある健康課題(生活習慣病、メンタル不調等)を特定する
  4. 施策とKPIの設計:課題ごとに施策とアウトカム指標・プロセス指標を設定する
  5. 1枚のマップに集約:経営理念→経営課題→健康課題→施策→指標の流れを1枚の図に落とし込む

戦略マップは複雑にするほど社内で共有されなくなる。WellConではA3用紙1枚に収めることを推奨しており、役員会でも数分で説明できる粒度に絞り込む。

中期計画の目標設定は何を指標にすればいい?KPI・KGIの具体例

中期計画の目標設定は、最終成果を示すKGI(アウトカム指標)と、活動量を示すKPI(プロセス指標)を分けて設計するのが基本である。

指標区分 具体例 測定頻度の目安
KGI(アウトカム指標) プレゼンティーイズム損失額、離職率、医療費、有所見率 年1回
KPI(プロセス指標) 運動施策への参加率、面談実施率、施策の継続率 月1回〜四半期
先行指標 週1回15分の運動プログラム実施率、睡眠改善率 週1回〜月1回

特にプレゼンティーイズム(出勤しているが心身の不調で生産性が低下している状態)による損失額は、従業員1人あたり年間数十万円規模に達するケースが多く、経営層への説得材料として最も伝わりやすいKGIである。

プレゼンティーイズム対策を中期計画にどう組み込むか?

プレゼンティーイズム対策を中期計画に組み込むには、初年度に損失額を可視化し、2年目以降に施策を段階拡大する設計が有効である。

WellConが指導する企業では、週1回15分の運動プログラムを軸に、初年度は対象部署を限定して導入し、効果を測定したうえで2〜3年目に全社展開するステップアップ型の中期計画が多い。急に全社導入すると現場の負担感が先行し、形骸化のリスクが高まるためである。

健康経営コンサルの選び方は?中期計画の伴走実績で比較する

健康経営コンサルを比較する際は、単発の研修提供ではなく、中期計画の策定から3〜4年の伴走実績があるかを基準にするとよい。

戦略マップの作成支援だけで終わる会社と、KPIの運用・改善まで伴走する会社では、中期計画の定着度が大きく変わる。詳しいコンサル比較の観点は、こちらのページでも整理している。

健康経営の中期計画を形骸化させないための運用体制とは?

中期計画を形骸化させないためには、経営会議の議題に定例で組み込むことと、指標の測定担当を明確にすることの2点が欠かせない。

経済産業省によると、健康経営優良法人の認定要件には、経営課題に基づく戦略の構築とPDCAの実施状況が含まれており、中期計画の運用体制そのものが評価対象となる。

また厚生労働省によると、ストレスチェック制度の集団分析結果は、中期計画の年次見直しにおける客観データとして活用が推奨されている。年1回の集団分析結果を中期計画のKPIレビューに組み込むことで、担当者の主観に頼らない計画修正が可能になる。

よくある質問(FAQ)

Q: 健康経営の中期計画は何年で設定すればいいですか?
A: 一般的には3〜5年が目安である。健康経営優良法人の審査サイクルや中期経営計画と合わせ、3年を基本単位にする企業が多い。
Q: 戦略マップは誰が作成すべきですか?
A: 人事・総務の担当者が中心となるが、経営層や産業医・保健師も巻き込み、経営課題との紐づけを確認しながら作成するのが望ましい。
Q: 中期計画のKPIは何個くらい設定すればいいですか?
A: 多すぎると運用が破綻するため、KGI1〜2個、KPI3〜5個程度に絞り込むのが現実的である。
Q: 中期計画の策定にはどのくらいの期間が必要ですか?
A: 現状分析から戦略マップ完成まで、通常1〜2ヶ月程度が目安である。経営層への説明・合意形成を含めると3ヶ月前後を見ておくとよい。
Q: 中期計画は途中で見直してもいいですか?
A: むしろ年1回の見直しを前提に設計すべきである。数値目標は固定し、施策内容は現場の状況に応じて柔軟に更新するのが基本である。

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この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(300院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

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