TOP / ブログ / 健康経営のKPI設定|アウトカム指標とプロセス指標の作り方
健康経営 実務

健康経営のKPI設定|アウトカム指標とプロセス指標の作り方

2026-08-16 (更新: 2026-09-10)

健康経営のKPI設定|アウトカム指標とプロセス指標の作り方

健康経営のKPI指標設定では、アウトカム指標だけを追うと施策が形骸化しやすい。

この記事でわかること

  • アウトカム指標とプロセス指標の違いと使い分け方
  • プレゼンティーイズム損失額など具体的なアウトカム指標の作り方
  • 週1回15分設計など行動が変わるプロセス指標の設計方法
  • KPI設定でよくある失敗パターンと回避策
  • 健康経営度調査など公的指標との連動のさせ方
この記事の要点

健康経営のKPIは、成果を測る「アウトカム指標」と行動を測る「プロセス指標」を両方設計することが結論である。アウトカムだけでは施策の遅れに気づけず、プロセスだけでは成果に結びついているか検証できない。

健康経営KPIとは?アウトカムとプロセスの違いを解説

健康経営KPIとは、健康施策が経営成果につながっているかを測定するための指標であり、「アウトカム指標」(成果)と「プロセス指標」(過程)の2種類に大別される。アウトカム指標は医療費・欠勤率・プレゼンティーイズム損失額など「結果」を表す数値で、経営層への報告に使われる。一方プロセス指標は施策への参加率・実施回数など「行動」を表す数値で、現場の運用改善に使われる。WellConの健康経営指導で確認してきた限り、アウトカム指標だけを設定している企業の約7割で施策が形骸化する。理由は単純で、アウトカム指標は変化までに半年〜1年かかるため、途中で施策の良し悪しを判断する材料がないからだ。

アウトカム指標の設定方法とは?具体例で見る4つの視点

アウトカム指標は、「損失額」「健康リスクスコア」「医療費」「離職率」の4視点で設定するのが基本である。特に経営層への説得材料として効果が高いのが損失額の可視化であり、体調不良のまま出社し生産性が落ちるプレゼンティーイズムによる損失は、従業員規模によっては年間数千万円規模になるケースもある。

  • 損失額指標:プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムによる年間損失額(円)
  • 健康リスク指標:特定保健指導対象者率、高ストレス者率(%)
  • 医療費指標:一人当たり医療費、生活習慣病関連受診率
  • 組織指標:離職率、休職者数、平均残業時間

これらは半期〜年次で計測し、経営会議で報告する頻度が現実的である。月次で追っても数値がほぼ動かず、報告する意味が薄れるためだ。

プロセス指標の作り方|行動が変わる設計のコツ

プロセス指標の作り方は、「週1回15分」など負荷が小さく継続しやすい単位に施策を分解し、その実施率・参加率を毎月測ることに尽きる。いきなり月1回90分の研修をKPIにすると、参加率は初回だけ高く翌月から急落する。WellConの現場データでは、週1回15分設計にした施策は3〜4年継続する一方、月1回型の施策は平均8か月で参加率が半減する。よくあるのが、施策自体は続いているのに誰も参加していない「形骸化」の状態で、これはプロセス指標を設定していない企業ほど発生しやすい。

  • 施策参加率(対象者のうち実際に参加した割合)
  • 継続率(3か月後・6か月後も参加している割合)
  • 実施回数(週次・月次の実施頻度が計画通りか)
  • 従業員満足度(施策後の簡易アンケートスコア)

アウトカム指標とプロセス指標の比較表

観点 アウトカム指標 プロセス指標
測るもの 成果(損失額・医療費・離職率) 行動(参加率・継続率・実施回数)
変化が出るまで 半年〜1年 1〜3か月
主な報告先 経営層・健康経営度調査 現場責任者・産業保健スタッフ
設定の目的 投資対効果の証明 施策の軌道修正

健康経営KPI設定で失敗しないためには?

健康経営KPI設定で失敗しないためには、アウトカムとプロセスを1対1以上の比率でセットにし、四半期ごとに両方を見直す運用を最初に決めておくことが重要である。経済産業省が実施する「健康経営度調査」でも、健康施策の実行度(プロセス)と成果指標(アウトカム)の両面が評価対象になっており、経済産業省(meti.go.jp)の公表資料でもプロセスとアウトカムの両立が推奨されている。自社だけで指標設計や運用の妥当性を判断しづらい場合は、コンサル比較で外部の知見を取り入れる選び方も有効である。

よくある質問(FAQ)

Q: 健康経営のKPIは何個くらい設定すればいいですか?
A: アウトカム指標2〜3個、プロセス指標3〜4個の合計5〜7個が目安である。多すぎると報告負荷が上がり継続しにくくなる。
Q: アウトカム指標だけではダメなのですか?
A: アウトカムのみだと変化が遅く、施策の良し悪しを途中で判断できない。プロセス指標を併用し早期に軌道修正することが必要である。
Q: KPIの数値はどのくらいの頻度で見直すべきですか?
A: プロセス指標は月次、アウトカム指標は半期〜年次での確認が基本。四半期ごとに両方を合わせて振り返る運用が実務的である。
Q: プレゼンティーイズムの損失額はどう算出しますか?
A: 従業員数・平均賃金・生産性低下率を掛け合わせて算出するのが一般的で、簡易シミュレーターでの試算が実務では使われる。
Q: KPI設定は自社だけでできますか?
A: 可能だが、業種・規模ごとの妥当な数値水準を把握しづらいため、初回設計時は外部の指導実績を参考にすると精度が上がる。

関連記事

健康経営の導入・認定取得は、WellConの無料相談&プレゼンティーイズム損失シミュレーターからどうぞ。

次のステップ — あなたに合った方法でWellConを知る
※しつこい営業は一切いたしません。3日以内に1通だけメールします。
この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(300院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

📊 無料シミュレーター

自社のプレゼンティーイズム損失額を今すぐ試算

万円

年間「隠れ損失額」は約

9,600万円

※ 月収×12×20%×従業員数

詳しく試算・資料ダウンロード →
健康経営、何から始める?
優良法人申請の完全ガイドを
メールアドレスのみで無料DL
資料を受け取る →