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健康経営 実務

プレゼンティーイズムとは?企業の損失と5つの対策

2026-04-20

プレゼンティーイズム」という言葉をご存じですか?出勤しているにもかかわらず、体調不良や精神的な問題により生産性が著しく低下している状態を指します。欠勤(アブセンティーイズム)と異なり、表面上は働いているため見えにくく、企業にとって最も大きな健康関連コストとなっています。今回は、プレゼンティーイズムの実態と企業が取るべき対策を解説します。

プレゼンティーイズムが企業に与えるコスト

プレゼンティーイズムによる生産性損失は、医療費や欠勤コストをはるかに上回るとされています。東京大学の研究では、健康問題による生産性損失のうち約77%がプレゼンティーイズムによるものとの試算もあります。腰痛・頭痛・花粉症・睡眠不足・メンタルヘルス不調など、「出勤はできるが本調子ではない」状態が、職場全体のアウトプットを静かに蝕んでいます。経済産業省の健康経営施策でも、プレゼンティーイズムの測定・改善が健康経営の重要課題として位置付けられています。

プレゼンティーイズムを引き起こす主な要因

  • 慢性的な腰痛・頭痛:身体症状による集中力・作業効率の低下
  • 睡眠不足:判断力・創造性・コミュニケーション能力の低下
  • メンタルヘルス不調:うつ・不安・燃え尽きによる意欲・集中力の低下
  • 生活習慣病(メタボ・糖尿病):慢性疾患による慢性的な疲労感
  • 花粉症・アレルギー:季節性の集中力・作業スピード低下

プレゼンティーイズムの測定方法

プレゼンティーイズムの測定には、標準化された質問票を使います。代表的なものとして、WHO-HPQ(健康・仕事のパフォーマンス質問票)・東大1項目版・SPQ(スタンフォード・プレゼンティーイズム質問票)などがあります。ストレスチェックや従業員サーベイと合わせて年1回実施することで、部署・職種別のプレゼンティーイズムの傾向が把握できます。

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プレゼンティーイズム対策:5つの施策

施策1:睡眠改善プログラムの導入

プレゼンティーイズムの最大要因の一つが睡眠不足です。睡眠に関するセミナー・アプリ補助・昼休みの仮眠(パワーナップ)推奨など、睡眠の質を改善する施策がプレゼンティーイズム対策として効果的です。

施策2:腰痛・疼痛対策

身体的な痛みによるプレゼンティーイズムには、エルゴノミクス環境の整備・ストレッチプログラム・産業医によるフォローが有効です。「痛いけど我慢して出勤」という状態を放置しないことが重要です。

施策3:メンタルヘルスケアの充実

EAP(従業員支援プログラム)の導入・オンライン相談窓口の設置・管理職向けラインケア研修の実施により、メンタル不調によるプレゼンティーイズムを早期に防ぎます。

施策4:生活習慣病の重症化予防

特定保健指導の実施・健康診断後のフォローアップ体制を整えることで、慢性疾患によるプレゼンティーイズムの悪化を防ぎます。

施策5:「体調不良時に休みやすい」文化づくり

「多少体調が悪くても出勤しなければならない」という職場文化が、プレゼンティーイズムを悪化させます。体調不良時のテレワーク活用・有給取得推奨・管理職の声かけ習慣化が、プレゼンティーイズム対策の根本です。

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よくある質問(FAQ)

Q: プレゼンティーイズムとアブセンティーイズムの違いは何ですか?
A: アブセンティーイズムは欠勤による損失ですが、プレゼンティーイズムは出勤しながら体調不良で生産性が低下する状態です。表面上は働いているため見えにくく、企業の健康関連コストの中で最も大きいとされています。
Q: プレゼンティーイズムによる企業の損失はどのくらいですか?
A: 東京大学の研究では、健康問題による生産性損失の約77%がプレゼンティーイズムによるものとされています。医療費や欠勤コストをはるかに上回り、企業の健康関連コストで最大の課題です。
Q: プレゼンティーイズムの主な原因は何ですか?
A: 主な原因は、慢性的な腰痛・頭痛、睡眠不足、メンタルヘルス不調、生活習慣病、花粉症などです。これらにより集中力や判断力が低下し、出勤はできても本来のパフォーマンスを発揮できない状態になります。
Q: プレゼンティーイズムはどうやって測定しますか?
A: WHO-HPQ・東大1項目版・SPQ(スタンフォード・プレゼンティーイズム質問票)などの標準化された質問票を用います。ストレスチェックと合わせて年1回実施すると、部署・職種別の傾向を把握できます。
Q: プレゼンティーイズムの具体的な対策を教えてください。
A: 睡眠改善プログラムの導入、腰痛・疼痛対策、EAPなどのメンタルヘルスケア、生活習慣病の重症化予防、そして体調不良時に休みやすい職場文化づくりの5つが代表的な施策です。

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