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特定保健指導の実施率を上げる|対象者を動かす声かけと仕組み【2026年版】

2026-08-17 (更新: 2026-09-10)

特定保健指導の実施率を上げる|対象者を動かす声かけと仕組み【2026年版】

特定保健指導の実施率が伸びず、メタボ該当者を含む対象者への声かけに悩む担当者は多い。仕組みと言葉の設計次第で数値は着実に変えられる。

この記事でわかること

  • 特定保健指導の実施率が全国的に低い根本原因
  • 対象者が辞退する3つの典型パターン
  • 実施率を上げる声かけの型と仕組み化の方法
  • 放置した場合のプレゼンティーイズムによる企業損失
  • 健康経営コンサルを比較する際に見るべき基準
この記事の要点

特定保健指導の実施率を上げる鍵は、対象者の心理的抵抗を下げる声かけの型化と、初回面談から継続支援までを仕組みとして設計することにある。全国平均は20%台にとどまり、対象者の7割以上が指導を受けないまま放置されているのが実情である。

特定保健指導とは?メタボ該当者の実施率が伸び悩む理由

特定保健指導とは、特定健診でメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)のリスクが高いと判定された対象者に対し、保健師や管理栄養士が生活習慣の改善を伴走支援する制度である。全国の実施率は20%台にとどまり、対象者の7割以上が指導を受けないまま次の健診を迎えているのが実情だ。

厚生労働省の公表資料によると、特定保健指導の実施率は制度開始から10年以上が経過した現在も、多くの年度で30%の壁を越えられていない(厚生労働省)。実施率が伸びない背景には、案内文書が事務的な通知にとどまり、対象者が「自分ごと」として受け止められていないという構造的な問題がある。

特定保健指導の対象者はなぜ動かないのか?辞退が起きる3つの場面

対象者が特定保健指導を辞退する場面は主に3つある。①案内通知を見ても危機感を持てない、②面談日程の調整が面倒に感じる、③一度受けても効果を実感できず2回目以降を断る、という段階的な離脱である。

  • 案内通知への無関心:数値と用語の羅列だけでは「自分の体の話」として認識されにくい
  • 日程調整の負担:業務時間内の面談枠が確保しづらく、後回しにされたまま失念する
  • 効果実感の欠如:単発の面談で終わり、行動変容につながらないまま継続を断られる

この3つの離脱ポイントを個別に埋めない限り、案内の量や頻度を増やしても実施率は根本的には改善しない。

特定保健指導の実施率を上げる声かけとは?対象者を動かす4つの型

実施率を上げる声かけの型は、「数値の見える化」「上司や産業医からの一言」「日程負担のゼロ化」「継続への小さな成功体験」の4つに集約される。従来の一斉通知型から、対象者一人ひとりの状況に合わせた個別設計へ切り替えることが実施率改善の起点になる。

項目 実施率が伸びない従来型 実施率が上がる型
通知手段 紙・一斉メールのみ 個別声かけ+上司経由の後押し
内容 数値と制度説明中心 本人の健診結果に紐づけた具体的リスク提示
日程調整 本人任せの自己予約 候補日を先に提示し即答できる形式
フォロー 初回面談のみで終了 週1回15分の短時間設計で継続支援

特定保健指導が形骸化しないための仕組みとは?

特定保健指導が形骸化しない仕組みとは、初回面談を単発イベントで終わらせず、行動変容を測定しながら継続支援する体制を制度として固定することである。単年度の実施率だけを追うと、翌年には対応が緩んで元に戻りやすい。

WellConでは実績のなかで、週1回15分という短時間・高頻度の面談設計を採用し、対象者が負担を感じずに継続できる仕組みを構築してきた。この設計により、指導開始後の3〜4年継続率を高水準で維持している事例が複数ある。形骸化を防ぐ具体策は健康経営の形骸化解決ページで詳しく解説している。

メタボ対象者を放置するとプレゼンティーイズムはどう悪化するか?

メタボ該当者への保健指導を放置すると、欠勤には至らないが生産性が落ちた状態で働くプレゼンティーイズムが悪化し、企業の損失額は年々積み上がる。血糖値や血圧の管理不全は集中力低下や体調不良の頻発につながり、目に見えにくいコストとして企業経営を圧迫する。

特定保健指導の対象者を放置した場合の損失額は、自社の従業員規模と該当率を入れるだけで試算できる。実際の損失規模を確認したい場合は損失額シミュレーターから自社の数値を試算しておくとよい。

特定保健指導のコンサル比較で見るべきポイントは?選び方の基準

特定保健指導支援のコンサル比較で見るべき基準は、①実施率の改善実績が数値で示せるか、②面談設計が単発でなく継続前提か、③産業医・人事と連携した仕組み化を提案できるか、の3点である。料金の安さだけで選ぶと、初回面談止まりで実施率が翌年また落ち込むケースが多い。

経済産業省も健康経営の取り組みにおいて、継続的な仕組みづくりが企業価値向上につながると位置づけている(経済産業省)。自社に合ったコンサルの選び方を詳しく比較したい場合は、健康経営コンサル比較ページを参考にしてほしい。

よくある質問(FAQ)

Q: 特定保健指導の実施率が低いと会社にどんなリスクがありますか?
A: メタボ該当者の生活習慣病リスクが放置され、将来の医療費増加やプレゼンティーイズムによる生産性低下につながるリスクがある。
Q: 特定保健指導の対象者に何度連絡しても反応がない場合はどうすればよいですか?
A: 一斉通知を止め、上司経由の個別声かけや、候補日を先に提示する方式に切り替えると反応率が上がりやすい。
Q: 特定保健指導の実施率の全国平均はどれくらいですか?
A: 厚生労働省の公表資料では全国平均は20%台で推移しており、30%を超える年度は少ないのが実情である。
Q: 特定保健指導は外部委託した方がよいですか?
A: 継続支援の仕組みを自社だけで維持するのが難しい場合、実績のある専門機関への委託で実施率と継続率を高めやすい。
Q: メタボ該当者以外にも保健指導は必要ですか?
A: 制度上の対象は基準に該当する社員だが、予備群への早期声かけも将来の該当者を減らす効果が期待できる。

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この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(300院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

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