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雇入時健康診断とは?項目・タイミング・費用負担を徹底解説

2026-08-17 (更新: 2026-09-10)

雇入時健康診断とは?項目・タイミング・費用負担を徹底解説

雇入時健康診断は入社前と入社後どちらで受けるべきか、必須項目と費用負担の範囲に迷う担当者は多い。

この記事でわかること

  • 雇入時健康診断で法律上必須となる11項目の内容
  • 入社前・入社後どちらで受診すべきかの判断基準
  • 健診費用は会社負担か本人負担か、負担範囲の考え方
  • 3ヶ月以内の既往健診結果で代用できる条件
  • 健診結果を形骸化させず健康経営に活かす方法
この記事の要点

雇入時健康診断は労働安全衛生規則で定められた11項目の受診が必須で、費用は原則会社負担、タイミングは入社後遅滞なく(3ヶ月以内の既往健診結果があれば代用可)が結論である。パート・アルバイトも週の所定労働時間が正社員の4分の3以上なら対象になる。

雇入時健康診断とは?対象者と実施義務の範囲

雇入時健康診断とは、常時使用する労働者を新たに雇い入れる際に事業者が実施を義務づけられている健康診断である。労働安全衛生規則第43条に基づき、正社員だけでなくパート・アルバイトでも週の所定労働時間が正社員の4分の3以上であれば対象になる。

実施義務があるのは事業者側であり、健診を怠ると労働基準監督署の指導対象となる。厚生労働省によると、健康診断は労働者の健康状態を把握し適正配置や事後措置に役立てることを目的としており、単なる入社手続きの一環ではない(厚生労働省「労働者の健康診断」)。派遣労働者については、派遣先ではなく派遣元事業者が実施義務を負う点も混同しやすいので確認しておきたい。

雇入時健康診断の項目は何個?必須11項目を確認

雇入時健康診断の必須項目は全11項目である。既往歴・自覚症状の有無、身長・体重・腹囲、視力・聴力、胸部エックス線検査、血圧、貧血検査、肝機能検査、血中脂質検査、血糖検査、尿検査、心電図検査が含まれる。

  • 既往歴・業務歴の調査、自覚症状・他覚症状の有無
  • 身長・体重・腹囲・視力・聴力
  • 胸部エックス線検査
  • 血圧測定
  • 貧血検査(血色素量・赤血球数)
  • 肝機能検査(GOT・GPT・γ-GTP)
  • 血中脂質検査(LDL・HDL・中性脂肪)
  • 血糖検査
  • 尿検査(糖・蛋白)
  • 心電図検査

定期健康診断と異なり、雇入時健康診断は年齢による項目の省略が原則認められていない点が実務上の注意点である。また、健診結果は個人票として作成し、5年間の保存義務がある。労働基準監督署への提出は求められないが、事後の労務トラブル対応や産業医との情報共有に備え、確実に保管しておく必要がある。

雇入時健康診断はいつ受ける?入社前・入社後のタイミングの判断

雇入時健康診断は入社後、業務に就く前の遅滞ない時期に受診させるのが基本である。入社前の受診も可能だが、内定段階での健診結果を採用選考に用いることは職業安定法の趣旨に反するおそれがあるため、実施目的を明確にしておく必要がある。

すでに応募者本人が受診した健康診断書があり、受診から3ヶ月以内で法定11項目を満たしていれば、その結果を雇入時健康診断として代用できる。この場合、追加受診は不要になり入社対応の工数を削減できる。

雇入時健康診断の項目・費用・タイミングで失敗しないために

雇入時健康診断の費用負担・項目選定・タイミング調整でつまずく企業は多いが、費用は原則として会社が全額負担し、項目は法定11項目を欠けなく実施し、タイミングは入社後遅滞なく(または3ヶ月以内の既往結果を代用)が実務上の失敗しない型である。実施パターンごとの違いを比較表で整理する。

実施パターン 費用負担 メリット 注意点
入社前に本人が個別受診 会社負担が原則(後日精算) 入社前に結果を確認できる 返還ルールを事前に明示する必要あり
入社後に会社指定機関で受診 会社負担 項目・書式を統一管理しやすい 入社日までの日程調整が必要
3ヶ月以内の既往健診結果を代用 本人が既に負担済み(追加負担なし) 費用・工数を削減できる 法定11項目を満たすか要確認

健診機関によって費用相場は5,000円〜15,000円程度と幅があり、オプション項目を追加すると費用が上振れする点にも留意したい。

健診結果を形骸化させず健康経営につなげるには?

雇入時健康診断は「受けさせて終わり」にすると形骸化しやすく、異常所見への事後措置や配属判断に活かされないまま埋もれるケースが多い。結果を産業医が確認し、必要に応じて就業上の措置を講じることで初めて制度の目的を果たせる。

WellConでは実績を基に、入社時の健診結果を起点に週1回15分の運動・保健指導設計へつなげ、欠勤・遅刻の増加やプレゼンティーイズム(出勤しているが本来の生産性を発揮できない状態)の早期兆候把握に活用している。継続支援によって健康経営の取り組みは3〜4年の継続率で定着しやすくなる。健診体制の構築を外部に相談する場合は、対応範囲や実績を基準にコンサル比較で選び方を確認しておくと後戻りが少ない。

よくある質問(FAQ)

Q: 雇入時健康診断は入社何日前・何日後までに受けさせればよいですか?
A: 法律上の明確な期限はないが、入社後、業務に就く前の遅滞ない時期に実施するのが原則である。3ヶ月以内の既往結果があれば代用も可能である。
Q: 雇入時健康診断の費用は誰が負担しますか?
A: 事業者に実施義務がある以上、費用は原則会社負担である。本人が個別受診した場合も会社が精算するのが一般的である。
Q: パート・アルバイトも雇入時健康診断の対象になりますか?
A: 週の所定労働時間が正社員の4分の3以上であれば対象になる。短時間勤務者は個別に契約条件を確認する必要がある。
Q: 前職の健康診断結果を提出させれば省略できますか?
A: 受診から3ヶ月以内で法定11項目を満たす結果であれば代用でき、追加受診は不要になる。
Q: 雇入時健康診断で異常が見つかった場合はどう対応しますか?
A: 産業医の意見を聴取し、必要に応じて就業場所の変更や作業内容の転換など就業上の措置を検討する義務がある。

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この記事の監修
中山友貴 / WellCon 健康経営コンサルタント

ストレッチジムの店舗運営と整体院向けSaaS「バディフル」(300院以上導入)を通じて、IT×店舗運営の両軸で健康経営支援に従事。「医学的根拠×IT定着×ROI可視化」を強みとするWellConを立ち上げ、従業員100〜300名の中堅企業向けに健康経営優良法人申請から運動プログラム定着まで一貫支援している。

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